福島県の葬儀に関して

福島県のご葬儀、地域の特徴やしきたりをご紹介します。
福島県は日本で3番目に広い面積を持ち、南北に走る阿武隈山地と奥羽山脈で3つの地域(海側から浜通り、中通り、会津)に分かれています。そのためか地域ごとの風習や方言の違いが目立ちます。
ご葬儀では、東北地方全体の風習である葬儀前の火葬「前火葬」が一般的ですが、いわき市の一部や会津若松地方など、江戸時代に幕府直轄だった土地では葬儀の後に火葬を行う「後火葬」が行われています。
一部の地域では仮門から出棺する風習があります。玄関の脇に竹などでアーチ門を作り、それをくぐって出棺した後は、すぐに壊すというものです。農村部の中には仮門を燃やし、故人の送り火にしているところもあるようです。
近隣の人々が喪家を手伝う地域もあり、そこでは、通夜振る舞いで遺族は接待をしないのが基本となっています。
県内の各自治体では、死亡手続き時に所定の手続きをとることで、比較的簡素な葬儀が行える制度を用意しています。