葬儀後についてafter

故人の臨終から初七日法要までは、息をつく間もないほどあわただしい時間が続きます。
ようやく一段落したら心にぽっかり穴があき、疲れと悲しみが一度にあふれ出してしまう・・・そんな方もおられるようです。
しかし、ここで気を抜いてはいけません。まだ、やるべきことは残っています。
葬儀後に喪主・遺族がやるべきことは、主に社会的儀礼・法的手続き・供養の3種類に分かれます。
社会的儀礼とは、弔問に来てくださった方や葬儀の際にお世話になった方へのご挨拶や香典返しなど。法的手続きとは遺言状や遺産相続などに関する諸手続き。そして四十九日忌法要や納骨といった故人の供養に関するもの。こうした葬式後の流れを頭の中に入れておき、ひとつひとつの用事を、自分の気持ちを整理しながら済ませていきましょう。

挨拶回り/挨拶状

手を合わせる喪服の女性

葬儀の際には多くの方々にお世話になり、またお骨折りを頂いたり、弔問に足を運んでいただいたりします。本来なら葬儀に関わりのあるすべての方に挨拶回りをするべきところですが、現実問題としてはそれも難しいため、特にお世話になった方などを訪ねてお礼を述べます。一般に、挨拶回りをするのがマナーとされているのは…

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お布施

お布施を持つ喪服の男性の手

葬儀の準備を進めているときに「お布施はいくらぐらい包めばいいのでしょうか?」と質問されることは多いです。まず、お布施とは何かについて説明し、お布施の相場を紹介しましょう。またお布施の渡し方やマナーなどについても説明します。お布施というと「お金」というイメージがあると思います。葬儀でお世話になった方への…

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諸届出/手続き

書類と封筒

葬儀がひと通り終わって以降も、喪主や遺族の方にはあいさつ回りや諸届け・手続きが残っていますが。まずは期日が迫っているもの(重要度の高いもの)から済ませていきたいですよね。葬儀が終わってからやるべきことをスケジュール順に紹介します。

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供花

白い菊の花

「供花(きょうか・くげ)」とは霊前に供える贈り物のこと。残される方にとっては故人の霊を慰めるために、故人にとっては仏様への感謝の気持ちを表すために祭壇へお供えします。供物は故人と特に親しかった人や親類、会社の関係者などが贈り、喪主や遺族は主に受け取る側になります。宗教や宗派によって供花するときのルールは…

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香典返し

ギフトボックス

葬儀の際に会葬者からいただいた金品(香典)。喪主や遺族は「香典返し」といって、お礼をすることが慣習になっていますが、いつ・何をお返しするのか知っていますか。そもそも香典返しにはどんな意味が込められているのでしょうか。香典返しとは、その名の通り通夜や葬儀で故人に贈られた香典を返すこと。本来なら直接…

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遺言書

手紙と花束

遺言書には故人の様々な想いが込められている大切な文書。遺産分割のときには、もっとも重要な文書として扱われます。遺言書に関連して思わぬトラブルが起こることもありますから、遺言書の扱いについてはしっかりと知っておいた方がよいですよね。葬儀が終わったら、故人が遺言を残しているかどうか確認しましょう。もし、遺言書を…

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遺品整理

眼鏡と時計と鉛筆

遺族に残されるのはお金(遺産)だけではありません。故人が生前に残した遺品があります。遺品を整理することを「遺産整理」と言いますが、残した当の本人が死去しているため、遺品の中にも必要なものとそうでないものを区別することが困難になることがあります。大切な人の遺品はなるべく丁寧に整理したいですよね。そこで…

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位牌・仏壇

雪洞

実は、位牌は仏教由来のものではありません。中国の儒教が由来です。儒教では先祖祭祀をする際、霊碑を用いる習慣がありますが、鎌倉時代に儒教の儀礼を取り入れた禅宗によって、位牌を祀る儀礼が日本でも広まりました。ちなみに、葬儀に使う位牌と仏壇に使う位牌は同じではなく、葬儀は「白木位牌」仏壇には「本位牌」を…

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四十九日忌法要

重箱の料理

葬儀が終わってほっとしたのもつかの間、今度は四十九日忌法要への準備に取り掛からなければなりません。四十九日までを「忌中」、法要が済むと「忌明け」と呼びますが、仏教では死者の霊は亡くなった日から四十九日の間、この世とあの世をさまよっていると考えられています。四十九日忌法要とは遺族が故人の冥福を…

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遺産相続

位牌を持つ喪服の男性

身内に不幸があった場合は、その時から遺産相続が発生します。遺産相続とは人が死亡したときに、その故人の資産を引き継ぐこと。やるべきことは多く、期限もありますから一連の相続の流れをまずは掴んでおきましょう。

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形見分け

金色の時計

形見分けとは、故人の愛用品や思い出の品などを、故人と親交の深かった方に贈ることです。品物を贈るというよりは、故人を偲ぶための「思い出を贈る」ための儀式です。身につけ、あるいは身の回りに置ける衣類や装身具、文具、家具、小物などがふさわしいでしょう。また、かさばる家具などはもらった相手が困る場合もあります。先方の…

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お墓

灯篭

菩提寺や先祖代々墓を持たない人・あってもそこに入りたくない人は、新たにお墓を建てる必要があります。お墓を建てるにあたってまず必要なのは、お墓を建てる場所を決め、墓地を確保することです。では、お墓はどのような場所に建てることが望ましいのでしょうか。日本の「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」では…

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年忌法要

杓子

年忌法要とは、故人の祥月命日(年忌)に行われる法要のことです。なお、私たちは通常年忌法要のことを「法事」といいますが、正確には、僧侶に読経してもらい、故人を供養する儀式が「法要」、法要の後に親族や近親者が食事などをしながら歓談する行事までを含めて「法事」と呼び分けます。年忌法要は故人の冥福を祈るためのものですが…

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