岩手県の葬儀に関して

岩手県のご葬儀、地域の特徴やしきたりをご紹介します。
岩手県では総人口およそ130万人のうち100万人以上が、内陸部の北上盆地に集中し、その中でも県庁所在地の盛岡市周辺に50万人近くが暮らしています。
ご葬儀では東北地方によく見られる「前火葬」が行われ、火葬から葬儀までは3日前後間を空けるのが一般的なようですが、火葬の前に、近親者と招待者のみの内輪での通夜も行われているようです。
納棺では、三途の川の渡り賃として紙に一文銭を六つ書いて入れるのが一般的ですが、岩手県では「100万円」と書く習慣があります。故人があの世でお金に困らないようにとの強い願いが込められたものですが、時代の流れかそれ以上の金額を書くこともあるようです。
一般参列者による通夜、告別式では、先に参列者が会場に入り、その後に遺族、最後に僧侶が入場して始まる、珍しい式次第となっています。
県内の各自治体では、死亡手続き時に所定の手続きをとることで、比較的簡素な葬儀が行える制度を用意しています。