葬儀に必要な準備について
Ready

大切な人の臨終に際しては、誰でも心が乱れるものです。しかし悲しみにくれている時間はありません。ご遺体を安置し、喪主を決め、親族や葬儀会社と話し合い、通夜、葬式、告別式・・・とつつがなく葬儀を進行できるよう、限られた時間内に準備を済ませる必要があります。
ここでは、いざという時に戸惑わずに済むよう、葬儀に必要な準備を段階ごとにまとめて説明しています。
ただし、なるべく地域性に偏らない一般的な事柄についての説明ですので、地域によっては順番が前後したり、準備の内容が一部異なったりする場合も考えられます。できれば、日頃から少しずつ読み進めて、地域性との調整なども考えながら、来るべき日に備えて徐々に準備と心づもりをしていただければと思います。

葬儀を行うにあたって

蓮の花のつぼみ

死というものはある日突然訪れることのあるものです。予期せぬ事故にあってしまったり、病気によって引き起こされるものであったりまたは寿命を迎え息を引き取る場合もあるでしょう。形は違えど、誰も避けて通ることは出来ず、皆一様にいずれは迎えるものが死です。突然訪れるお別れに悲しみを多くの人が覚えます。ですが…

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ご遺体の安置場所を決める

部屋の中の菊の花

病院でご本人がお亡くなりになった場合、遺体は清拭のあと、いったん霊安室に運ばれます。病院の霊安室はあまり長時間利用できません。病院から「なるべく早く搬出を」と急かされる場合もあります。また、病院によっては霊安室の設備がないことも考えられます。このため、ご臨終に際しては遺体の安置場所をなるべく早く決め…

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喪主を決める

喪服の男女

喪主とは、遺族の代表として葬儀を取り仕切る人です。喪主の仕事は、通夜の前の僧侶や葬儀社との打ち合わせから始まり、法要や仏事なども喪主が行います。大切な方の臨終に際して、誰もが動揺や悲しみをこらえられない状況。そんな時に葬儀の規模や予算、スケジュール決定などの事務的な作業にあたらなくてはならない喪主には…

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故人の信仰・宗教・家紋を確かめる

瓦の家紋

日本で行われる葬儀の96%は仏式です。しかし、ひと口に仏式といっても多くの宗旨宗派があり、それぞれに葬儀に対する考え方や作法・儀礼は異なります。故人の宗教や宗旨宗派と異なる様式の葬儀を行うことは失礼にあたりますし、後々、納骨や供養を巡って檀那寺とのトラブルが発生する原因にもなりかねません。このため…

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葬儀を行う場所を決める

お寺の外観

葬儀に先立って、葬儀の場所をどこにするかを決定しなくてはなりません。葬儀を行う場所として一般的なのは、故人の自宅のほか、寺院・斎場(公営/民間)・集会所・公民館などです。(これらを「自宅葬」「会場葬」と分類することもあります)。昔は、葬儀は故人の自宅で行われるのが一般的でした。しかし時代の流れに…

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葬儀の規模/費用を決める

お寺の祭壇

葬儀は、故人と、故人に何らかの縁があった方々との最後のお別れの場です。葬儀をどのくらいの規模で執り行うかは、故人の社会的地位や交友範囲などを考慮し、どのくらい関わりのあった方にまで会葬していただくかという方針によって決定します。ただし、故人が生前、葬儀に対して何らかの意向があったことがわかっていれば…

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葬儀の形式を決める

蓮の花と仏像

葬儀には、会場の設営や準備、式次第といったものが欠かせません。キリスト教と神道と仏教ではもちろん葬儀の形式は大きく異なりますし、仏教でも宗旨宗派によって準備するものや式次第は違ってきます。これは、宗旨宗派によって葬儀に対する考え方が違うからです。たとえば浄土真宗では、葬儀は「故人への供養」ではなく…

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ご不幸(訃報)の連絡をする

黒電話

いくら心の準備をしているつもりでも、身内の不幸に際しての動揺ははかりしれません。しかし、今際の際に立ち会えなかった近親者や親族に、一刻も早く事実を伝えるのが訃報の役割です。誰に、いつ、どんな順番で、どの方法で、どんな内容の訃報を伝えるのか。動揺している状態でも冷静沈着・的確に行動できるよう…

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葬儀の挨拶・文例集

蓮の花のアップ

葬儀や告別式では、喪主が会葬者を前に挨拶をすることになります。このような場合の挨拶は、一般的なスピーチとは異なり、会葬者は内容に精緻さや感銘などは求めていません。もとより不慮のことでもあり、喪主が悲しみと多忙の中で奮闘していることは皆さんもよくご存知のはずだからです。とはいえ、こういう時こそ気丈に振る舞い…

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遺族・喪主の服装

喪服の女性

通夜前は喪主・遺族とも、葬儀や告別式などの準備に追われ、また肉親の逝去に際して心の動揺も大きいでしょう。なかなか服装にまで気が回らないとは思いますが、これから行われる通夜・葬儀・告別式を立派に務めることが故人を安心させ、供養にもつながります。できる限り礼儀正しい服装で葬儀に臨みましょう。まず通夜が…

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近年の葬儀事情

葬儀場の入り口

何事も時代に合わせて変化し、その時流に沿ったスタイルに徐々に改められていくものですが、葬儀も例外ではありません。そこで、現代の葬儀動向について説明しておきましょう。かつての日本の葬儀は、「家」を中心に行われてきました。これは封建時代の大家族制度に基づき血縁によって結ばれた「家」の概念によるもので…

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