喪主挨拶 例文集

葬儀・告別式の挨拶

葬儀や告別式では、喪主が会葬者を前に挨拶をすることになります。
このような場合の挨拶は、一般的なスピーチとは異なり、会葬者は内容に精緻さや感銘などは求めていません。もとより不慮のことでもあり、喪主が悲しみと多忙の中で奮闘していることは皆さんもよくご存知のはずだからです。
とはいえ、こういう時こそ気丈に振る舞い、「あなたがいなくても後の者がしっかりやります」という姿を見せて故人を安心させてあげたいもの。そつなく簡潔に挨拶を済ませましょう。喪主の挨拶では、遺族の代表として、「葬儀にご参列いただいたことへの御礼」と、「故人への生前のご厚誼の感謝」を伝えます。

○喪主挨拶(子)
本日はお忙しいところ、亡き母・○○(姓・名)の葬儀にかくも多数の皆様にお越しいただき、またご焼香を賜りましてまことにありがとうございました。
母生前中は、皆様になにかとお世話になりました。故人になり代わり、心より御礼を申し上げます。
これからは兄弟・親族一同が心をひとつにして、母にも安心してもらえるよう努めてまいりますので、どうぞ母の生前同様、皆様のご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
本日はどうもありがとうございました。

○喪主挨拶(妻)
本日はお忙しいところ、夫の葬儀にご会葬いただき、まことにありがとうございました。
夫・○○(姓・名)は九月二十日の早朝、息をひきとりました。本人の人柄同様、穏やかな最後であったことをご報告いたします。
これからは夫に見守られながら、長男・○○、長女・○○(名のみ)と母子で力を合わせ、精一杯頑張ってまいります。今後とも皆様のご厚情を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。

お通夜の挨拶

通夜は、弔問客と故人が最後の時間を共有するための場です。喪主は、いわば脇役。必要最小限の謝辞と、通夜振る舞いのお勧め、そして告別式などの告知などを簡潔に伝えます。

○弔問客への謝辞
本日はお忙しいところ、父の通夜にお集まりいただき、まことにありがとうございました。また、先ほどから私や母に暖かいお言葉を多数いただきまして、心より御礼申し上げます。あのほがらかな父がいなくなり、胸に大きな穴があいたような思いでございましたが、皆様のお言葉に励まされ、気をとり直して母共々頑張ってまいります。
別室に、まことにささやかではございますが、軽い食事とお酒の用意をいたしております。どうぞお召し上がりながら故人を偲ぶお話などお聞かせ願えればと存じます。

○振る舞い終了の挨拶と告別式の告知
本日はご多用にもかかわらずお越しいただき、またこのような時間までお慰めくださいましてまことにありがとうございました。もう夜も更けてまいりました。皆様の明日のお仕事に差し障りがあってはと存じますので、本日はこれで終了とさせていただきたいと思います。
なお、○○(故人の姓名)の告別式は、明日午前11時より○○会館にて執り行います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
本日はまことにありがとうございました。