葬儀会社選びのポイント
Point

葬儀社の見分け方について
葬儀において、葬儀社選びは非常に重要です。
故人の、予期せぬ急な逝去に際しては葬儀社を慎重に選ぶ余裕もなく、入院先の病院から紹介される葬儀会社を選ぶことも多いでしょう。しかし、葬儀の費用面でも内容面でも安心でき、心置きなく故人の追悼に専念できる葬儀にするためには、前もって信頼できる葬儀社を選んでおくべきではないでしょうか。
とはいえ、一般の人は普段から葬儀社とそれほど接点があるわけでもなく、「良い葬儀社」とそうでない葬儀社の違いがよくわかりません。
そこで、安心して葬儀を任せられる良心的な葬儀社とはどのようなものか、選び方のポイントはどんな点かについてご説明しましょう。

良い葬儀会社のポイントとは

何をもって良し悪しの基準とするかは人によってさまざまですが、「適正な料金で満足度の高い葬儀を行える」「不快な思いをしなくて済む」「後日のトラブルのおそれが少ない」などの基準で考えるなら、一般的な葬儀社選びには次のようなポイントが挙げられるでしょう。

  • ・事前相談に親切に対応してくれる
    葬儀が差し迫っていないうちに、じっくりと話を聞いて葬儀社を選びたいと考える人は多いでしょう。良心的な葬儀社であれば、直近には営業に結びつかない事前相談にも親切に対応してくれます。
  • ・小規模の葬儀でも嫌な顔をしない
    近年多い密葬や家族葬、一日葬や直葬は葬儀の総費用が少ないため、いい顔をしない葬儀社もあります。しかし、「葬儀の規模にかかわらず心のこもった葬儀をしたい」と考えている葬儀社なら、相談者の事情や都合に配慮して、最適な葬儀についてアドバイスしてくれます。
  • ・パンフレットや価格表が整備され、料金体系が明確
    葬儀の何にどれだけの費用がかかるのかを知ることにより、無駄のない葬儀を行うことができます。また詳細なパンフレットがあれば、事前に葬儀のおよその様子をイメージすることができます。このため、良心的な葬儀社はこれらの資料を詳細に準備しています。
  • ・遺族の意志を尊重してくれる
    葬儀は参列者が故人の人柄を偲び、思い出を心に深く刻む場でもあります。一般的な葬儀とはやや異なる演出に対しても、遺族の意志を極力尊重する形で実現できるよう親身に考えてくれるのが良い葬儀社ではないでしょうか。

注意の必要な葬儀会社とは?

  • ・細かい打ち合わせをしない
    予算総額だけを決めて、「細部に関してはすべてお任せください」というような葬儀社には要注意です。 お仕着せのありきたりな葬儀になるばかりでなく、価格よりもはるかに粗末な祭壇や花を飾ったり、他の葬儀の使い回しでお茶を濁したりする悪質な葬儀社もあるようです。
  • ・見積書がない/費用明細がない
    見積書を提出しない、あるいは抽象的な費目と総額だけを記した雑な見積書を提出する葬儀社は信用できません。見積書に費用明細を記載すると、あきらかに相場よりも割高であることがばれてしまうため、このようなごまかし方をするケースが多くみられます。
  • ・料金を釣り上げる
    遺族の意向に反し、「そのような等級の品では故人が悲しみます」などと高額な品を押し付けてくる葬儀社はあきらかに良心が欠けています。良心的な葬儀社は、アドバイスこそしますが、決して遺族の意向や希望をないがしろにしません。
  • ・契約を急がせる
    説明も十分しないうちから、むやみに契約を急がせる葬儀社は危険です。確かに逝去から通夜、葬儀、告別式までには時間がありませんが、遺族が納得していないうちに契約書への捺印を迫るような葬儀社では、遺族・会葬者の印象に深く残るような心のこもった葬儀はとうてい望めないでしょう。
    こういう葬儀社は、「とにかく契約してしまえばこちらのもの」と考えている悪質なところが多いようです。