宗教による葬儀の違い
Religion

宗教による葬儀の最大の違いは、それぞれの宗教による「生死観」の違いによるものです。私たち日本人にもっとも馴染み深い葬儀は仏式葬ですが、神道の「故人の霊を祓い清め、家の守り神に迎える」という考え方に基づく神式葬も、日本人の心情に自然に受け入れることができるでしょう。
また「葬儀とは故人の罪が許され、神のもとに還る儀式である」と考えるキリスト教葬儀にも十分な理解と敬意を示せるのではないでしょうか。このような各宗教の葬儀の考え方や、式の流れについて各ページでご紹介しています。
なお、キリスト教ではカトリック・プロテスタントという宗派別の葬儀にも簡単に触れておきました。さらに宗教色を排除した無宗教葬についても、ここで式の大まかな流れを説明しています。

神式葬

しめ縄をされた大木

神式葬とは、日本固有の宗教・神道の様式にのっとった葬儀です。神道では神式葬のことを「神葬祭」といいます。現在、日本では葬儀の96%は仏式で行われています。しかし、日本に仏教が伝来するはるか以前から、日本では神葬祭が行われてきました。日本最古の書「古事記」には、天稚比古(アメノワカヒコ)尊の神葬祭の様子が…

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仏式葬

お坊さんの足元

日本で行われる葬儀の96%が仏式葬といわれています。葬儀の中では私たち日本人にとってもっとも馴染み深い形式といえるでしょう。さて、仏式葬とはいうものの、実は仏教には葬儀に関する規定は特にありません。日本で仏式とされている葬儀は、お釈迦様の入滅にまつわる故事などから日本で独自に編み出されたもののようで…

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キリスト教葬儀

教会の入り口

キリスト教葬儀とは、キリスト教にのっとった葬儀のことです。キリスト教葬儀は大きくカトリックとプロテスタントに分けられます。ここでは教義の違いなどについては触れませんが、両者の間には教会に対する考え方の違いや、ミサを行う・行わないといった違いがあり、葬儀に際しても作法・様式に違いがあります。また…

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無宗教葬

苔と水

無宗教葬とは、特定の宗教の考え方に基づかない、自由な形式で行われる葬儀です。このため「自由葬」と呼ばれることもあります。たとえば、音楽の好きな故人であれば音楽を中心とした「音楽葬」、絵画が趣味であれば、会場を故人の絵で埋め尽くす「絵画葬」なども考えられます。なお、厳密な意味での「無宗教葬」とは…

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